クラミジア

　クラミジアは、クラミジアトラコマチスというバクテリアが引き起こす性感染症で、世界中で非常に一般的です。無症状の場合が多く、感染者自身が感染を認識しないまま他の人に伝播させることがあります。

症状
クラミジア感染の症状は、感染から数週間後に現れる場合がありますが、多くの感染者は症状が現れないか、軽微なために気づかないことが多いです。症状がある場合は以下のようなものがあります：

男性：

• 尿道からの分泌物
• 睾丸の痛みと腫れ
• 排尿時の痛み

女性：

• 膣からの異常な分泌物
• 性交痛
• 下腹部痛
• 排尿時の痛み

検査
クラミジアの検査は通常、尿検査または尿道、膣、または子宮頸からのスワブ検査を用いて行われます。また、自宅で使用できるクラミジア検査キットもあります。

治療
クラミジアは抗生物質により治療することが可能です。最も一般的な治療法は、アジスロマイシン（一回の投与）またはドキシサイクリン（1日2回、1週間）という2つの抗生物質です。全ての薬を正しく使用し、医師の指示に従うことが重要で、感染を再度伝播させないためにも、パートナーとの性行為は完全に治療が終わるまで避けることが推奨されます。

予防
クラミジアは性行為を通じて伝播するため、以下の予防策が推奨されます：

• コンドームの正しい使用
• 定期的な性感染症検査
• 複数のパートナーとの性行為を避ける

　特に症状が無い場合でも、クラミジアが未治療のままだと重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。特に女性では、無治療のクラミジアがペルビックインフラマトリーディゼース（PID）を引き起こし、不妊や ectopic妊娠を引き起こす可能性があります。したがって、性的に活動的な人々は定期的に性感染症のスクリーニングを受けることが推奨されます。