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膣トリコモナス症

膣トリコモナス症は、トリコモナス・バジナリスという鞭毛を持つ原虫によって引き起こされる性感染症の一種です。この感染症は、主に性的接触を通じて伝播しますが、感染者の個人用品(タオルや下着など)を共有することでも感染する可能性があります。

症状

多くの場合、感染しても症状が出ないことが多いですが、症状が出る場合には以下のようなものがあります:

  • 膣のかゆみや刺激感
  • 外陰部の赤みや腫れ
  • 強い、異臭を持つ、白や緑色の泡立つ膣分泌物
  • 性交痛
  • 排尿時の痛みや刺激感

男性では、症状が現れることは少ないですが、感染すると以下のような症状が出ることがあります:

  • 尿道のかゆみや刺激感
  • 尿道からの分泌物
  • 排尿時の痛み

診断

膣トリコモナス症の診断は、主に膣分泌物や尿のサンプルを顕微鏡で観察することで行われます。トリコモナス・バジナリスは顕微鏡下で特有の動きを見せるため、これにより感染が確認されます。

治療

膣トリコモナス症は、抗原虫薬によって治療されます。一般的にはメトロニダゾールまたはチニダゾールが処方されます。治療中および治療後数日間は、アルコールを摂取すると悪心や嘔吐などの副作用が生じることがあるので、アルコール摂取は避けるよう勧められます。

治療中や治療が終了するまでの間は、性行為を避けることが推奨されます。

予防

膣トリコモナス症の予防のためには、以下の方法が効果的です:

  • 性行為時のコンドームの使用
  • 複数の性的パートナーとの関係を避ける
  • 定期的な性感染症の検査

感染者のパートナーも感染している可能性があるため、同時に治療を受けることが推奨されます。

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